電車トレーニング
パニック障害発症して、翌月無理矢理電車に乗ったことで余計に不安感が増し、そのあとは電車に乗ることから逃げていた
食事療法のおかげもあってか、徐々に元気になり少しずつ誰かと一緒なら電車に乗れるようになった
主人や友人、子供と一緒であれば頓服飲まずにのれるほどになった
また、友人と電車に乗ってでかけランチをして(行きは自宅近くの駅まで来てもらって)、帰りは一人で帰ってくる、なんてこともできるようにいなった
それなのにここにきてまた電車で軽い発作を起こした
鍼灸院帰りに電車に挑戦
その日私は鍼灸院の予約を入れていた
鍼灸院までは自転車で20分ほど
朝はそこまで強く降っていなかったのに、予約時間に近づくにつれてどんどん雨が強くなってくる
さすがに自転車じゃいけない
「うーん一駅電車に乗っていってみるか・・」「やっぱりやめて歩いていこう」
ぐるぐるずーっと頭の中で考える
ただ、もし電車に乗れず時間に間に合わないと困るので行きは歩いていくことにした
施術を受け帰り道
「よし、のってみよう」という気持ちになった為駅へ向かった
頓服は行きの歩きの時に既に一錠飲んでいるので大丈夫だと思った
ホームにつくとちょうど乗る電車がやってきた
いざ乗ろう、と思っても足が動かない
どうする?乗る?自分に何回も質問した
でもやっぱりその電車には乗れなかった
次きた電車にも乗れず頓服をもう一錠飲んだ
そしてホームにいる事約10分 3本目の電車がやってきた
「さぁ今度こそ乗るぞ」
乗ってドアが閉まる
その瞬間あの発症時の感覚に襲われた
一気に血の気が引いて同時に震えがくる
やばいかな~と思ったが、電車が動き出したら意外に落ち着いてくれた
まぁ頓服飲んだからかな
主人と一緒に電車に乗っている時
これはつい最近の話だが、ハローワークに手続きしに行くのに主人についてきてもらった
最近は主人と出かけるのに電車に乗るときは基本頓服は飲んでいない
その日も飲まずに行った
久しぶりの地下鉄 午前10時ごろ出勤の人や学生で電車内はまぁまぁ混んでいた
乗った瞬間は特に不安感を感じることがなかった
3駅目を過ぎたころ、徐々に乗る人の人数が増え始めた
それでも人に触れてしまう混雑にはならなかった
しかし、ドア付近から離れ奥の方に行くにつれてなんか胸がざわざわし始めた
こうなると一気に不安感が強くなる
鞄から冷たい水を取り出し飲む
主人と話しているし大丈夫、と思っていてもどんどん苦しくなる
これはやばい、と思いすぐに頓服を飲んだ
ただ頓服を飲んだからといって即効不安感がなくなるわけではない
どうにかこうにか駅に着くまで耐えたが、かなり限界だったので目的地の1個手前で降り、ハローワークへはそこから歩いていくことにした
電車に乗ることから逃げると余計に恐怖感が増す
私はパニック障害発症し、仕事を辞めることを選んだ
長男も来年から小学生、タイミング的には良かったし、全く後悔していない
ただ、電車に乗れるようにするということだけでみれば、働いていた方が早く良くなっていたかもしれない
私の担当医も、「働いている人のほうが、電車内でのパニックは治りやすいよね」と言っている
毎日電車に乗ることで、初めのうちは発作が起きるかもしれない
ただそれに徐々に慣れて、発作が起きる回数も少なくなると思われる
結局脳に「大丈夫なんだ」と記憶させることが大事なのである
電車に乗ることは本当に必要か?
主治医には逃げれば逃げるほど恐怖感が増すから、どんどん電車に乗って!と言われている
私もそうしなきゃ!と最初は思っていた
ただある時ふと私にはそもそも電車に乗ることがそんなに必要か?と思った事があった
仕事をしているわけでもないし、どうしても用事があることもない
これから仕事をするとしても、通勤時間がもったいないので自宅付近にしようと考えている
そりゃ乗れないより乗れる方がいいだろうけど急がなくてもいいんじゃないか、と思った
だから私はこれからものんびり電車トレーニングしていくことに決めた
焦れば焦るほどいい方向に向かわないことだってあるさ